脂肪とコレステロールは悪者ではない!健康的なダイエットを貴方に!!
本日の記事は『脂肪とコレステロールは悪者ではない!健康的なダイエットを貴方に!』についてです。
日本では特に油ものを控える人が多いようですが、脂肪とコレステロールの正しい知識を身に着けることも健康的なダイエットに必要だと感じますので一緒に勉強していきましょう。
なお記事の抜粋元は、『食肉と健康に関するフォーラム』
茨城キリスト教大学生活科学部 食物健康科学科教授/国立健康・栄養研究所名誉所員 板倉弘重先生の内容を抜粋してお届けいたします。
ページもくじ
脂肪とコレステロールを誤解していませんか?
脂肪とコレステロールを悪役のように認識してる日本人は多くいらっしゃいますが、実はどちらも身体の生命維持に非常に大切な役割をになっているのです。
シンプルに言ってしまえば、脂肪はエネルギーの貯蔵庫でコレステロールは生命維持の材料です!コレステロールは体内の構造脂質であり、一般に脂肪と呼ばれる中性脂肪は貯蔵脂質であるという違いがあります。
コレステロールの役割
コレステロールに「構造」という文字を使った理由は、コレステロールは細胞膜の成分として、あるいはステロイドホルモン、性ホルモン、胆汁酸、ビタミンDの材料として生命維持に重要な役割を果たしています。
いわば生命維持システムの役割をコレステロールは担っているのです。
体内にあるコレステロールのうち、食べ物から摂取されるものは3割程度に過ぎません。残りの7割は、脂質やたんぱく質、糖質を材料として主に肝臓で合成されます。
しかも、コレステロールが含まれる食品をとり過ぎた時には、体内での合成にブレーキがかかり、体内のコレステロール量を一定に保つようにする調節機能があります。
『コレステロールを抑える』などのキャッチフレーズで販売されている油自体は、実は誤解に近い表記なのです。コレステロールをメディアが悪者扱いしたこともあり誤解されたのです。
脂肪の役割
中性脂肪は脂質はもちろんですが糖質、たんぱく質からもつくられます。食べ物を通して体内で消化、吸収され、余分なものが貯蔵脂質として皮下脂肪や肝臓に蓄えられます。
1日のカロリー摂取量を意識しなければ肥満になってしまう理由は、この3大栄養素(糖質・たんぱく質・脂質)からも脂質として貯蔵されるのが原因です。
なお空腹時には、脂質は脂肪酸とグリセロールに分解され、脂肪酸は各臓器でエネルギー源として、グリセロールは肝臓でエネルギー源として使われます。
脂肪酸は炭素と水素が鎖状につながった物質で、燃えると炭酸ガスと水になります。アルコールやガソリンと同じです。
つまり、脂肪酸は人間にとって「ガソリン」のようなものであり、足りなくなると「ガス欠」のクルマのように動けなくなり、病気になってしまうのです。
脂肪酸はバランスよく摂取することが必要!?
飽和脂肪酸(S)と一価不飽和脂肪酸(M)と多価不飽和脂肪酸(P)の比率をSMP比と呼び、厚生労働省ではSMP比を3:4:3にすることを推奨しています。『むずかしいなぁ・・・』と思う方は表をごらんください。
牛肉などの食肉には、飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸が多く含まれます。最も多いのは、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸で、次に多いのがステアリン酸やパルミチン酸などの飽和脂肪酸です
特にアラキドン酸は脳神経の細胞膜をつくる材料になります。ところが、植物にはほとんど含まれていないので、脳の発育のためには、肉類を食べてアラキドン酸を増やすことが大切なのです。
最近の研究では、牛肉などの食肉に多く含まれるステアリン酸には、コレステロールの上昇作用がないことがわかってきました。
牛肉に多く含まれているオレイン酸は、オリーブ油にも多く含まれている脂肪酸で、悪玉コレステロールを低下させる働きがあります。
「悪玉」といえどもコレステロールは「悪」ではない
HDLを善玉コレステロールとよばれ、LDLを悪玉コレステロールと呼ばれておりますが、実は悪玉コレステロールは『悪役』という訳ではないのです。
悪玉をできるだけ減らさねばならないと言われますが、これも誤解です。(メディアの間違った宣伝による被害)どちらも健康維持のためにそれぞれの役割を果たしていますし、そもそも最初から2種類のコレステロールに分かれているわけではないのです。行きと帰りが悪玉・善玉と表記されてしまったのです。
コレステロールは水に溶けないので、たんぱく質と結合して水溶性のリポタンパクとして血液中を移動します。このリポタンパクの中で最も比重の重いものを高比重リポタンパク(HDL)と呼び、逆に比重の軽いものを低比重リポタンパク(LDL)と呼びます。
悪玉と呼ばれるようになったキッカケは、LDLコレステロール&HDLコレステロールの値と心臓病との関係を調べると、LDLコレステロールが異常に高い人では、HDLコレステロールが低くなっても、心臓病の発病が多かったことから、悪玉コレステロールと呼ばれるようになりました。
しかし、LDL(悪玉)コレステロールは、各臓器に必要なコレステロールを運んでくれる大事な働きをしています。いわば、普通の運送業者にすぎないという訳なのです。
コレステロールが多い食べ物を摂取しても影響しない!
コレステロールの多い食品を食べても、ただちに血液中のコレステロールが上がるわけではないからです。
最初に述べたとおり、コレステロールの必要量の7割は三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)を元にして主に肝臓で合成され、食べ物でとる分(3割)よりも多いのです。
また、牛肉などの食肉に含まれるコレステロールは、100g当たり約70Mで、それほど多くはありません。また、牛肉に含まれるオレイン酸やステアリン酸は、LDLコレステロール値を下げる働きがあります。
血清LDLコレステロールが非常に高い人は、食品中のコレステロール、糖質や脂肪の摂取量を適正の範囲内に抑える必要はあります。
しかし、血清LDLコレステロールがそれほど高くない人がコレステロールや脂肪を気にして、牛肉などの動物性食品を避ける必要は全くありません。牛肉を控えると、HDLコレステロールが低下してかえってよくないこともあります。
ぜひ正しい知識をもとに、素敵な食生活習慣で食を楽しんでゆきましょう!!
なお、熟成肉と牛肉の栄養学的メリットも別記事にて記載しておりますのでごらん下さい。
熟成肉とはなにか?牛肉の栄養学的メリットまとめ!
※画像はwolfgang‘s steakhouseより抜粋
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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