痩せ体質は半分迷信!?痩せ体質よりも痩せ環境構築の重要性!!
本日の記事は、『痩せ体質は半分迷信!?痩せ体質よりも痩せ環境構築の重要性!!』についてです。
トレーニングに励んでいるお客様から『私の友人で痩せ体質っぽい女性がいて、私は太りやすいのに彼女は全く太らない。彼女のような痩せ体質になるにはどうすれば良いのですか?』と質問を頂きました。
当スタジオのお客様のように『痩せ体質になりたい!』と思っている人達は多くいらっしゃると思いますが、私はスポーツクラブで数多くの女性達をみてきた経験から言わせて頂くと・・・
元からの体質である女性がほぼ大半であり、お願いされても身に付けるのはオススメしない。ってのが本音です。
太っている女性達から見れば、『何食べても痩せているなんてすごく羨ましい!』と思うかもしれませんが、今回の記事をご覧になれば『痩せ体質の女性もそれなりに問題を抱えているんですね・・・』と思っていただけるはずです。
今回の記事では、『痩せ体質』について、信憑性・エビデンスについて説明、実際に痩せ体質だった女性達や、痩せ体質の女性達のトレーニング非効率性についてお話ししますので、どうぞご覧下さい。
ページもくじ
『痩せ体質になれる』は本当は迷信!?
私がスポーツクラブ・市経営運動施設そして自身のパーソナルトレーニングスタジオに勤めて、10年経過しましたが、フィットネス業界で出回っている情報と、インターネットサイトに出回っている情報の違いを面白く感じるようになりました。
その情報の違いは何かと申し上げると、『信憑性がある情報』と『信憑性のない情報』の違いです。
スポーツクラブでは、どの運動施設・どの指導者達もピンキリは多少ございますが、しっかり勉強しており信憑性のあるキチンとした情報をジムの会員様に提供するように心掛けている様子です。
私が違和感を感じるようになったのは、インターネットで健康関連の情報を検索するようになってからです。
いかにも簡単にダイエットが成功出来るかのような情報が無責任に飛び交っているのです。コレがパーソナルスタジオで結果が出ている指導者であれば、経験の上での情報なので納得出来ます。
問題は、ダイエット食品やダイエット関連の通販サイト・ダイエット書籍などの『誰がその情報を提唱し始めたのかわからない情報』です。
信憑性のある情報は、『○○大学の○○教授の○○研究によって、こうなる事が明らかになった!』と学術論文元などが特定出来るのがキチンとした信憑性のある情報です。私達、健康指導者達はこれを『エビデンス』と呼んでおります。
健康を提供する最前線にて指導するトレーナーやインストラクター達は、わからない・特定出来ない情報があれば『それってエビデンスあるの( ̄O ̄;)??』としっかりした情報であるか証拠まで勉強するのです。
では、本日の『痩せ体質』についてですが、元から痩せ体質の方は問題ありません。
問題は、一食置き換えダイエットや断食のセールストークとして『痩せ体質』という言葉が使われている点です。実は『体質』という語句の意味を調べれば信憑性に怪しさの現実味を増してきます。
元から『痩せ体質』の方は、言葉の意味通り、遺伝的要因と環境要因の相互作用によって形成されたことであることが理解できます。
しかし、健康食品や健康サービスのセールストークとして・・・
『コレをすると、コレを飲めば(後天的に)痩せ体質なれますよ!』は表現としておかしいと思いませんか?
もし、そうなるのであれば・・・
『トレーナー村石は、毎日のヨーグルトを食べたおかげで、痩せ体質が形成されたので今後のダイエットは全く困らない身体となりました!既に痩せ体質が身につき身体に形成されたので今後は、ヨーグルトも必要ありません!』
なんていう支離滅裂な表現になってしまうのです。
『体質』とは、遺伝的要因と環境要因の相互作用によって形成されたものであり、本人の特有機能として形付いている為、後で身につけたり、身につけるのは明らかに表現としておかしいのです。
もし後天的に、身につけることが出来るのであれば・・・
『トレーナー村石はファスティングによって腸内が改善され、痩せ体質となり2度とダイエットに困らない身体が形成された』となるのです。『体質』という言葉の意味によって既に矛盾が発生していることに気がつきましたでしょうか?
しかしながら、『痩せ体質』を願う人はつきませんので私がスポーツクラブの現場で実際にみた『元からの(先天的な)痩せ体質』をご紹介しましょう。
ボディライン構築効率が低い痩せ体質
私が健康産業に従事して初めて『痩せ体質の女性』と出会ったのは大手スポーツクラブ勤務時代でした。
私はウェイトトレーニングを勉強し始めた頃で、大手ジムではウェイトトレーニングのグループレッスンを指導しておりました。
その時に『痩せ体質の女性』と出会ったのですがグループレッスン30人前後参加される中でも彼女は、一際目立った存在でした。
なぜなら周りの女性達よりも明らかに軽いウェイトでトレーニングを行なっていたからです。
彼女のボディラインをみて直ぐに理解出来たのは、周囲の方々と比較して「筋肉がつきにくい体質」であったことです。
痩せ体質の女性は、飲食物を摂取しても一般人と比べ栄養素の吸収効率が低い傾向が見受けられます。
そのような方々には、吸収効率の良いプロテインやサプリメントを推奨しますが生まれ持った体質によっては、効率性の高いプロテインやサプリメントも身体が吸収してくれない場合もございます。痩せの大食いなどが際たる例でしょう。
グループウェイトトレーニングのレッスンに参加していた、痩せ体質な女性も同様に『メリハリのあるボディラインを目指したい』と述べておりました。
しかしながら、飲食物による吸収効率の低い身体体質によって一般人よりも筋肉量が少ないうえに体脂肪もつきにくい身体であるためにメリハリボディ構築は難易度の高いものでした。
そのようなこともあり『元から痩せ体質の女性達』は、周囲と比べて明らかに重量の低いウェイトしか持ち上げることが出来なかったという訳です。
女性は、単純に体脂肪率をそぎ落とせば良いという訳ではない
よく女性達が『メリハリのあるボディラインを目指したい』と言いますが、メリハリのあるボディラインは筋肉量と体脂肪量の共存によって生み出されるものだと私は思っております。
実際に米国雑誌『PLAYBOY』の表紙を飾ったモデル女性達を分析してみると、WHR(waist-hip-ratio)。つまり身体のウエストとヒップの比率が良い(くびれが良い)女性達が安定して選ばれていることを分析結果により明らかとなりました。(書籍により情報抜粋)
私はダイエットの為、新規顧客を対応しますが女性達の大半は『バストダウンしたくないので、ウエストを引き締めてヒップをアップさせるトレーニングは出来ますか?』と注文を受けます。その女性達望んでいる理想ボディラインこそが筋肉量と体脂肪量の共存と言えるのです。
『痩せ体質』の女性は、吸収効率の低さによって筋肉量と体脂肪量が同時にそぎ落とされた状態である方々が多く、ガリガリに近いボディラインの方々をよく見かけます。しかも痩せ体質の本人達は、周囲から『拒食症??』と勘違いされるほど食が細い傾向にあり一般人のようにグルメではありません。丸1日飲み食いしなくても平気なのです。
つまり一般人が『痩せ体質はうらやましい』と感じる存在は、『隣の芝生は青く見える』状態となんら変わらないのです。
少なくとも私は10年以上、健康産業に勤め17店舗ものスポーツクラブをみてきましたが『私は、痩せ体質で何食べてもボディラインが引き締まってます。』なんて女性をみたことがありません。つまり『痩せ体質』を女性達の多くは外から観察し、自分の価値観で勘違いして捉えてしまっていたという訳です。
痩せ体質ではなく痩せ環境の重要性
じゃあ『痩せ体質は遺伝的な先天的なものであり、一般人の多くは得られることはないのか?』と聞かれると私は、『痩せ体質は先天的である要因が大半なので、痩せ環境の構築の方がはるかに楽ですよ。』と答えております。
それを解決させるのが筋力トレーニングです。
日常生活でほったらかしにすると若い頃は気にならなかったお腹がたるんでくるのは、ウエスト部位筋肉量の低下によるものです。
例えばお家で飼っているネコや犬に肥満になりやすい餌を与えれば肥満体型になるはずです。このように人間も食生活環境に身体能力や体型が左右されるようになります。当たり前ですよね?これは、どう考えても先天的に痩せ体質を身につけているとは言い難い身体です。
生活環境を変えることがダイエットの最短距離と言われておりますが、なぜ筋トレが『痩せ体質よりも痩せ環境構築の方がはるかに楽!』と考えられているのでしょうか?
私はこれらをスポーツの分野からわかりやすく語ってみたいと思います!
スポーツ競技の中で特に、筋肉を使いながらも高カロリー摂取なのが水球や水泳などのスイム種目です。オリンピックデータですが水泳選手の1日カロリー摂取量は12000カロリーと言われております。(一般人の1日のカロリー摂取量はおよそ2,000〜2,500kcal)
水球の選手は1日5食摂取しなければ身体が持たず、競泳選手で有名なマイケル・フェルプス選手などもかなりの大食いで知られております。
ちなみにこちらがマイケル・フェルプス選手が毎日摂取していると言われているカロリー摂取量です。
『痩せ体質』の話題からは逆行してるかのように感じますが、水球選手も水泳選手もしっかりとお腹は凹んでおり内臓下垂なんて悩みは持っておりません。一般人の貴方と比較しても、膨大なカロリー摂取で大食いであるにも関わらずです。
『水泳選手を育てすぎると世界の飲食物が枯渇してしまうのでは?』と言われるほど、大食いなカロリー摂取量です。
これを冷静に考えると一般人から見ても過剰なカロリー摂取でもキチンと運動していればボディラインをキープ出来ることが証明されております。つまり内臓下垂やら痩せ体質の問題は吹っ飛ぶ訳です!
『じゃあ水泳始めたら痩せ体質なるのか!?』と聞かれると現実的ではありません。私は大手スポーツクラブでプールスタッフから始まり多くの会員様に水泳も指導してきましたが、水球選手や水泳選手のような強度レベルまで自主的に練習出来る会員様は非常に稀です。
スポーツクラブ運動種目の中でダントツのカロリー消費量は確かに水泳ですが継続出来ないのがネックです。プール水温差による高カロリー消費によって競技選手のような長時間行うことが出来ないのです。
ここで考えの方向転換を目指すならば、『全身の筋肉量がキープ出来ていれば多少のカロリーでも消化出来、ボディラインキープが可能ではないか?』という考えです。
つまり、全身の筋肉をくまなくウェイトトレーニングなどによってカロリーが消費しやすい身体にしておけば、貴方自身は多少カロリーオーバーであってもボディラインがキープ出来る訳です。
水泳などは技術習得に時間と根性が必要ですが、筋トレは重量をあげるだけなので動作フォームうんぬん抜きにしてしまえば根性さえあれば誰でも可能です。つまり『痩せ体質を身に付けたい』と考えるならば・・・
『水泳やウェイトトレーニングによる全身の筋肉に負荷をかける全身運動』
+
『水温差や体温上昇によるカロリーが消耗しやすい環境の構築』
※体温上昇はサウナ・岩盤浴などではなくランニング・サイクリングなどの運動による体温上昇
結果的に言ってしまえば、『痩せ体質』などの身につくかどうか信憑性の低いものにすがるよりかは、努力だが痩せ環境構築の方がはるかに楽だって事なのです(^◇^;)!
ファスティングで痩せ体質は可能か?
ファスティングや一食置き換えダイエットなどで『痩せ体質』を売りにする商品・サービスが出回っておりますが一時的な痩せ体質であれば十分可能です。ただしコレには落とし穴が存在します。
私がスポーツクラブで『生まれつき痩せ体質の女性達』を見てきた通り、痩せ体質の女性は
1,少食で食が細い
2,筋肉と脂肪がつきにくい
3,吸収効率が低い
この3ポイントを備えております。では生まれつき痩せ体質ではない人がファスティングをするとどうなるのでしょうか?
1の『少食で食が細い』は酵素ドリンクなどの代用品で意図的に食を細くさせることが可能です。しかし問題は2と3です。
2の『筋肉と脂肪がつきにくい』は、生まれつきの体質なので変えようがありません。
よく若い女性がダイエットの為にファスティングを行いますが、1週間やって元の食生活に戻るのでは意味がありません。ファスティングによって低下するのは体脂肪量だけでなく筋肉量も低下しますので、カロリーを燃焼させる主要機関である筋肉量を低下させるのはリバウンドを待っているようなものです。
3の『吸収効率が低い』も生まれつきの体質なので変えようがありません。
多くの人達は、肥満を悪いケースとして捉えておりますが私は『吸収効率の良い健康的な身体』と受け止めております。では、吸収効率の良い人がファスティングを試みた場合、終わった後に食生活習慣が戻ってしまった場合に、筋肉量が低下した状態で体脂肪率だけ増えるなんて事が当たりまえのように発生するのです。
このように、巷の信憑性のない情報は『痩せ体質』をセールストークに貴方のお財布からお金を抜き出そうと試みる無責任な商品・サービスばかりです。
私が健康産業に従事してコツコツ真面目に勉強した内容では、コレが一番正論に近いのではないかなと思っております。
私からハッキリ言わせて頂くと、努力も無しで痩せ体質を目指そうとする人は、『痩せ体質』ではなくて、『騙されやすい体質』なので気をつけて下さいねっ!という私からの前向きなアドバイスです。
体質とは人によって本来から身についているか差が出るものです。遺伝的な影響が大きくあらわれ、アルコールが強い、強くないと同じ様に後から努力で身につかないものも存在します。
筋肉の質でさえ『短距離走向きな筋肉』・『長距離走向きな筋肉』・『どちらも向いている筋肉』が存在する程です。
今回の記事でお伝えした通り『痩せ体質』に関しては、個人ごとの筋形成パターンと同じく先天的な遺伝的要因・環境的要因が大きいのです。大切なのは無責任で信憑性のない情報に踊らされることなく、努力によって身に付けることへの意識が大切なのです。
ぜひ自分自身の無知に鞭を打ち、努力によってキレイなボディラインを目指してゆきましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
※今回の記事は、あくまでボディライン構築をゴール(目標)、『痩せ体質』をプロセス(過程)として考えた場合に対して記事を記載致しました。私自身も『1日お茶碗一杯分の生野菜ドリンクだけで生活出来ている女性』や『インドなどで全く飲まず食わずでも生活出来ている老人』などもチェックしましたが、どれもボディラインを目標とした『痩せ体質』の文献が見当たりませんでしたので、私のスポーツクラブでの経験を踏まえて記載させて頂きました。
もしご意見などがある場合は、被験者の年齢・体重・体脂肪率・BMIなどのデータベース。そして何人実験して何人が痩せ体質になることが出来、リバウンド無しで期間どの程度まで成功しているかをお伝え下さい。私自身が前向きにチェックさせて頂いた上で、信憑性があり一般人でも活用可能と判断した場合に記事に記載させて頂きますのでよろしくお願い致します。
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